大切なキミへ。 短編集☆




先輩の隣に並んで
先輩と一緒に
ウーロン茶を入れる。



「…、ありがとな」


小さな声で先輩にそう言われ
私の心臓は少し
跳ね上がってしまう。



「…っ、いえっ!」



沙和先輩が座ったのは
山口先輩の、隣。

ということは
普通に考えて
私が尾田先輩の隣…
ということになる。




「…えっ?」


「若い二人は仲良くするべきでしょ!」


「いや、二つしか
変わりませんよね!?」