沙和先輩とせっかく二人で
色々話せるって思ってたのに
知らない男の先輩が
二人もいるんじゃ
話せるわけないし…



少しいじけて
黙っていると、


山口先輩が
「そうだ!沙和さん、
聴いてくださいよ!」


そういって
元カノさん…?
の話をし始めた。

どう聞いたって
私が聞いていい話には
聞こえない。




「…あのっ、先輩!」


いきなり喋りはじめた私に
三人の視線が集まる。


「そ、そういうの
私に言っちゃっていいんですか?
初対面なのに…」


私がそういうと、
山口先輩は

「沙和さんから
鈴川は超いい子って
聞いてるから
大丈夫だよ」

と明るく笑った。