ほとんど毎日
部活の後に
遊びに行くようになって
休みにも会うようになった
ある日のこと。
〝ちひろに会わせたい人がいるんだ〟
私は、てっきり
先輩の彼氏さんかと
思っていたんだ。
それは、先週の土曜日。
中高生のたまり場の
ファミレスでのことだった。
「あっ…と、
鈴川…さん?」
「あっ、はい!」
ニコニコ、と
人懐っこい笑みを浮かべる
男の…先輩…。
「初めまして!」
「…、初めまして」
〝…どうしたらいいんですか?〟
先輩に目で訴える。
沙和先輩は
クスッと笑って
「仲良くなんなさいね」
と声をかけた。


