君の友達が 何度も歓声を上げていた。 でも、気にならないくらい 私は試合に集中していた。 試合が終わり、 君を待つ間 君の友達は 私にいろいろ聞いてきた。 部活は? 好きな音楽は? 好きな食べ物は? …メアドは? その質問に答えながら 私は君の姿をなぞるように 思い出していた。 ガッツポーズ、 悔しそうな顔、 真剣な顔。 どれを思い出しても 胸が高鳴る。 心拍が早くなるのを 感じた。 君がペコリと 部室の中にお辞儀して 部室から出てきて、 私と君の友達に 笑いかけた。