「皆もコイツの
試合見に来てー!」


さっき喋っていた
男子とは別の
君の友達が叫ぶ。

私は思わず顔を
上げてしまう。



「…お、来る!?」


「…へ!?」


君の友達は
仲間が見つかった!

というような
キラキラした目で
私を見る。




「俺、部活なくて
暇だから、一緒に行こう!」


「え?え?え?」


「えーっ、来てくれるの!?
やった!女子!やった!」


…えっと、私
歓迎されてる…というか

顔を上げただけなのに
この騒ぎって…

皆こっち見てるよ…。