…。もう一度
画面の文字を読み直して

親指に力を込める。





今度は、今度こそは
キャンセルしてしまわないように
もう一度親指に力を込める。



完了したことを確認した瞬間
また不安になる。




静かすぎる夜のひと時。

少し冷えてきて、
毛布を鼻までかぶった。




着信を知らせる
ランプが光った気がして
そっちに目をやるけれど
それは気のせいで
何も変化はない。