「う…うん、じゃあ、また明日ね!」 くるん、と向きを変え 今度は君の方へ走っていく 後姿を見ながら、 複雑な気持ちになった。 …クレープ、食べるんでしょ。 …でも、少し後悔する。 最後のキツく聞こえたかな。 ごめんね。 あの子が悪いわけじゃないのは 頭では理解している。 でもね、 もう少しだけ卑屈になってしまう 自分を許したい、と思うのは いけないことでしょうか。 少しずつ小さくなる 二つの後姿を見る私の 頬に伝う涙。