大切なキミへ。 短編集☆





「え?」

急に何を言うの?
と困った顔をする彼女は
その顔でさえ絵になっているから
不思議でたまらない。



「可愛くて、ほんとに尊敬する。
ずっとそのままでいてね」


そう、君が好きな
あなたのままで。

どうしてでしょう、
君はこの子に奪われたのに
心のどこかで
「私と同じ思いをしてほしくない」
と思っている。



「ヤダな、どうしたの?
可愛くないよ!
そっちの方が可愛いでしょ?」


屈託のない笑顔。
私もこの前までは
きっとこんな顔で笑っていたんだろう。





「…、ありがと。
あれ、彼氏おきっぱじゃん!
私はいいから、早く行って」