大切なキミへ。 短編集☆




「あのな、紗菜。
明日…いや、今日の朝でいい。
ここに電話して」


渡された小さな紙を
ポケットにそっと直す。



新しいケータイの番号かな?




「ところで、なんで昨日は普通に
逢わなかったの?」


「…紗菜、覚えてない?
去年のクリスマス前…別れる前に
約束したよね?」


「……あっ」





そうだった。

私、大翔に、

『来年はサンタの格好で
迎えに来てよ』

ってお願いしたんだっけ。


大翔は困ったように笑いながらも、
紗菜のためなら、と承諾してくれた。



まだ…

覚えててくれたんだ…。