「あのな、紗菜。 明日…いや、今日の朝でいい。 ここに電話して」 渡された小さな紙を ポケットにそっと直す。 新しいケータイの番号かな? 「ところで、なんで昨日は普通に 逢わなかったの?」 「…紗菜、覚えてない? 去年のクリスマス前…別れる前に 約束したよね?」 「……あっ」 そうだった。 私、大翔に、 『来年はサンタの格好で 迎えに来てよ』 ってお願いしたんだっけ。 大翔は困ったように笑いながらも、 紗菜のためなら、と承諾してくれた。 まだ… 覚えててくれたんだ…。