ぎゅっと抱き寄せられた。
「大翔っ…」
あったかい。
心からそう感じた。
「…紗菜。
愛してる。これからも、ずっと。
でも、俺は遠くにいるから。
他の奴と幸せになれ」
「大翔以外、無理だよ…」
1年前の楽しかった記憶が蘇る。
大翔は運命の人だって
そう信じ込んでいた。
まだ少し私は幼かったけれど、
それでも、信じていた。
その気持ちも蘇ってきた。
「俺も…。だけど
俺の事は忘れて?」
言葉とは裏腹に
腕の力が強くなる。
泣きながら私も大翔に
強く抱き着いた。
「紗菜、大好き」
耳もとで囁くような言葉に、
泣きながら頷いた。


