ドキッと心臓が高鳴った。思わず赤くなる。

「君、名前は??」


「あっ赤中はるかって言いますっ!」


そう言うと彼は、すごく悲しい顔をした。


「・・・俺は、長崎南って言うんだ。・・・狼族の・・・。」


「えっ・・・。」


今っ、狼族って・・・。


「・・・君、赤中家の子だろ?俺、狼族だから近づかない方がいいと思う。」