「どうせなら、その長崎さんの街に行けばいいじゃない?? そこらへんうろついてたら、きっと会えるわよ(笑)」


「それ本気で言ってる??」


「あら。本気よ?? 待つより行った方がいいじゃない。」


「確かに・・・。でも長崎さん、どこに住んでるかわかんないよ。」


「多分、隣街よ。狼族が住んでる街は、そこらへんしかないから。」


「本当っ!? じゃあ明日からさっそく行くっよ!!」


あたしがそう言うと、栞はすごく真剣な顔をした。