君に伝えたいことがあるんだ

「あぁ、もっと早くに助けてあげれなくてごめん…」

田島くんが謝ることないのに。
田島くんは、頭を下げてきた。

「そんな!田島くんが謝ることじゃないよ!助けてくれてありがとぅ。」

「田島くんじゃなくて、廉だよ。先輩♪」

「廉くん?」

さすがに呼び捨てはね。ダメでしょ。

「だから、廉だってば」

それは、ダメでしょ。そんなに親しい訳ではないのに。

「廉って呼んでよ。これから、一緒に暮らすんだから。」