君に伝えたいことがあるんだ

♀ちはるがわ♂


「……」

私は、天井を眺める。月明かりのおかげで明るく、よく周りが見える。

今、何時だろう?てか、ここどこ?

かすかな記憶をたどる。
確か、目を覚ましたら誰かがいて、逃げようとしたら過呼吸になって…ん?
過呼吸!?

それにしては、落ち着きがある。薬飲んだ形跡ないのに…。

とりあえず、起きて帰らなきゃ。

体に力を入れて、起きあがろうとするが、下半身が痛む。
あぁ、やられたんだった…

「はぁ…」

私は、盛大なため息をついた。この前の喧嘩といい、今日のことといい、全部兄貴関係だなぁ。
もう、憎むと言うよりも呆れた。