君に伝えたいことがあるんだ

かなり、苦しそう。息が乱れ、体に力が入りすぎている。

「先輩、ゆっくりだよ。」

これになる先輩、久しぶりに見た。
初めて、先輩を知った時も、こうやって過呼吸になっていた先輩。
部活も一緒だから、対処法だけは知っている。ひどいときは、本当にひどいから病院に運ばれたりなんかするけど…。

「廉!!過呼吸!?」

母親がバタバタと入ってきた。

「あぁ」

「あらら、落ち着いて。大丈夫よ」

それから、おさまるまで1時間かかった。先輩は落ち着き、そのまま眠っていた。