グラウンドを抜け中庭を通る時も赤鬼は元気に叫んでた。
A棟とB棟に挟まれてる中庭で叫ぶと反響して授業妨害じゃないか。
学年主任のくせに。
「待たんかー!」
ほらほら、窓から生徒が何人か見てるじゃんか。
「赤鬼がんばれー!」
「お前ら授業中だ!」
そーだよ授業中だよ。
学年主任のくせに。
野次を飛ばす生徒にも大声で返す赤鬼だけど、どんどん離れてってる。
「にーしー、おーやまー!待たんかー!!」
「やーだよ。おっにさんこちら。」
「バカ、煽んな。」
「たっのしー。」
遠くなってく赤鬼が消え窓がガラッと開く音がしたので、窓枠に下ろされた私は着地して直ぐしゃがんだ。
続いて入って来た虎はへたり込むように頭を低くし「バカ野郎。」ちょっぴりお疲れのご様子だ。
2学年主任の鬼崎。
もちろん教科は体育。
赤いタオルを毎日首からかけてるから赤鬼。
赤鬼と遭遇するたび鬼ごっこしてる私達。
その度に虎に荷物みたいに担がれてるから疲れはしないんだけどね。
A棟とB棟に挟まれてる中庭で叫ぶと反響して授業妨害じゃないか。
学年主任のくせに。
「待たんかー!」
ほらほら、窓から生徒が何人か見てるじゃんか。
「赤鬼がんばれー!」
「お前ら授業中だ!」
そーだよ授業中だよ。
学年主任のくせに。
野次を飛ばす生徒にも大声で返す赤鬼だけど、どんどん離れてってる。
「にーしー、おーやまー!待たんかー!!」
「やーだよ。おっにさんこちら。」
「バカ、煽んな。」
「たっのしー。」
遠くなってく赤鬼が消え窓がガラッと開く音がしたので、窓枠に下ろされた私は着地して直ぐしゃがんだ。
続いて入って来た虎はへたり込むように頭を低くし「バカ野郎。」ちょっぴりお疲れのご様子だ。
2学年主任の鬼崎。
もちろん教科は体育。
赤いタオルを毎日首からかけてるから赤鬼。
赤鬼と遭遇するたび鬼ごっこしてる私達。
その度に虎に荷物みたいに担がれてるから疲れはしないんだけどね。