We're Square ・・・・Savvy?

ふぅ~~~。

とりあえず残念なジャガイモは自然に還す事に成功した。


私が自然保護大使として使命を全うしてる間に虎は全てのジャガイモを切り終えてしまってた。

「西くんスゴーイ!」

ついでに、私にジャガイモを剥くよう指令を出した同じグループの女子から絶賛を浴びていた。

「虎ちゃんスゴーイ。」

「・・・・・。」

「褒めてるんだからいいじゃん威嚇しなくたって。棒読みだったのは謝るから、ごめんねごめん。」

「西くんって料理上手なんだね。ねぇねぇ、これもお願いしていいかな?」


ドサリと出したのはサラダに使うキュウリとトマト。

可愛らしく小首を傾げてお願いしてるけど、私の存在がないものとして扱われてるような気がするのは気のせいだと思いたい。


「これくらいお安い御用だぜ。」

「終わったばかりなのにごめんね。頼んじゃって。」

「よし。私も手伝いますよ。」

「邪魔。」

「酷いな虎ちゃん。トマトぐらい私だってカット出来ますよ。」

「邪魔。」


いやいや、トマトくらい切れますよ。
私だって女子なんだから。


「千夏はあっち座ってろ。」


散々邪魔者扱いされ、虎様が下した命令はあのハデハデな電飾椅子に座って大人しくしてる事だった。


泣いちゃっていいかな。

女子扱いどころかお邪魔虫扱いされちゃって、心は大雨ですよ。

女子にクスクス笑われながら電飾椅子におさまる事にした。