ネチネチしつこい赤鬼の話しは1時間半にも及んだ。

「ここは学校内じゃないんだからな。素行には充分注意しろよ。」

「はーい。」

学校内だったら何してもいいって聞こえるけど敢えてのスルー。

これ以上長くなるのはご免だ。

いい子ちゃんで返事しておくに限る。


「もう行っていいぞ。先生も暇じゃないんだそ。」


ぶつくさ言いながら去ってったけど、1時間半もあれば他に何か出来たと思う。

けど言わない。


「虎もう終わったよ。」

「くぅ~~~!」

「虎起きて。」

「だーーーー!」

「森川煩い。」

「何でそんなに平気でいられるんだ。もしかしていっつも正座させられて慣れちゃったパターンってかい?!オレは品行方正な生活態度を送ってるから、君達みた」

「黙れ。」

「あ、起きた。」

「ぐあっ!!」


うっわー。

森川ってば黙らないから正座で痺れて感覚なくなった足を虎に蹴られちゃってるし。


「終わったか?」

「とっくに。」

「なんで西達は平気なんだよぅ。」

「ばーか。」

「正座してたのは最初だけだって。崩しても赤鬼怒んないもん。バカだね、森川って。」

「部屋行くぞ。」

「虎何号室。あれ?私って何号室だっけ。」

「待って、置いてかないでくれーー!」