キミがいた夏~最後の約束~







「えー!?トビーさん結婚してたの!?」






驚いた綾香の声が屋上に響く


私たちはお昼休みに昼食を学校の屋上で取っていた

よく晴れた屋上はとても気持ちがいい


私たちは建物の影になった部分に腰をおろして話をしていた


私たちの他は誰もいないので、少しぐらい大きな声をだしても大丈夫だ



「うん、私もビックリしちゃったよ」


「へぇ~会ってみたいなぁ~」


「何かあそこの喫茶店が自宅兼、店舗になってるらしくって」


「へぇ~、でも私たち行ってた時は全然会わなかったね?」


そう言いながら綾香は焼きそばパンを勢いよく頬張る



「うん、都さん…奥さんの名前ね?
週刊紙の記者してるんだって
それで朝とか夜しかいないみたい」


「なるほど」



綾香は納得したみたいモグモグしながら頷いた



「でもよかったね」


「え?」


「先輩の元カノとかじゃなくて」


そんなことを言われて、持っていたカレーパンをポロリと落としそうになり慌てる私を
綾香がクスクスと笑う



綾香…見透かされてる



「うん…よかった…本当はちょっと不安だったんだ…」


「だよね…あの先輩だもん」