こうして、私は放課後
テイクオフでアルバイトをすることになった
「えー!ホントに?やったぁ!絶対遊びに行くし」
学校の教室で
綾香が弾んだ声を出す
でも音量は控えめだ
あまり目立つことを避けているように
「うん…綾香、なんか…ありがとね」
「何で私にお礼など?
うらやましいな、このこの」
綾香はそう言うけど、綾香なしではこんな風にならなかった
綾香がいたからここまでやってこれた
綾香のさりげない優しさに私はもう一度心からお礼を言う
「ううん…本当にありがとう」
それを聞いて少し照れたみたいな顔をする綾香
もう
綾香、大好き
不意に顔をあげると、窓の近くにいる久美と目が合った
けれど久美は薄く笑った後、すぐに私から目をそらした
私たちはあれから一度も話していない
久美は以前から仲の良かった別のグループと行動を共にしている
寂しい気持ちはあったけれど
これが久美の選んだ結末だったのだと私たちも受け入れることにした



