「うん、大丈夫だよ、ありがとね」
私はなるべく明るく答えた
今回は久美も心配してくれてる
その気持ちを感じて胸が熱くなった
「あれは事故だったの!!美鈴もあの時、死にかけたんだから!それをどこの誰だか!」
教室中に聞こえるような声で話す綾香
綾香は怒っているけど、私はなんだか嬉しかった
「これって…橘先輩のせいだよね…」
え?
橘先輩…?
久美の口から出た思いもしない人物の名前に、私が驚いて久美を見ると
同じ疑問を抱いたであろう綾香が久美に質問をぶつける
「え?橘先輩って……どうして?」
「だってそうでしょ?
ここ一週間、二人ともかなり目立ってたもん…」
確かにそうだった
人気者の先輩といて何もないなんてあり得ない
春奈じゃなくても
ここ最近の私たちを良く思ってない人なら沢山いるはず
綾香もそれには納得したような顔をしていた



