キミがいた夏~最後の約束~






「「「……………」」」





しばしの沈黙

ポカーンという表現がちょうどいい





「あ~びっくりした、あのこ毎日すごいんだよなぁ~」


先輩は言いながら私を解放して、カウンターの方に戻ると割れたグラスを片付けはじめる


「トビーさん、これバイト代から引いといて~」


「あほ、バイト代なんかださねぇ~よ
ったく…だからお前がらみのバイトは雇えねーわ」



クククッと笑っている先輩は完全にこの状況を楽しんでいる


私はヨロヨロと席につきながら大きな息をひとつつくと、隣に座る綾香と目が合った



満面の笑みを浮かべる綾香



「え!?」


「美鈴、おめでとぉ~私も先輩のファンだけど、美鈴ならもちろん応援するよぉ~」


「いやいやいや」


反対側に加奈先輩が座ってこちらをジッと見ている


「!?」


「へぇ~今度はこういうタイプなのね、頑張って」


「いや、あの違いますよ!」



みんな私の話を聞いてない!!