キミがいた夏~最後の約束~





私たちと同じ学校の制服だけれどリボンの色が違う


それは3年生の印である青と黒のストライプ


細いけれど、ただ細いっていうのとは違う…


胸もあるし、短いスカートから伸びる細い足…


「加奈先輩…」

綾香がボソリと呟く


え?

加奈先輩?

なんか聞いたことある…なんだっけ?



加奈先輩はそんな私たちを押し退けてテイクオフの扉を思いっきり開けた



チリリリーン━━━……!!



昨日とは違う激しい鈴の音が辺りに響く



「おい加奈、ドアが壊れるだろうが」

まだ聞きなれない低くよく通る声


『加奈先輩』はその声に向かって


「渚、あんたのファンがまた来てるよ~」


私たちを指して言った