キミがいた夏~最後の約束~





「その、ひた向きな瞳を俺にも向けてもらいたかった…かな…」



え……?



それだけ言うと橘先輩はまた前を向いて他愛もない話を始める



どういう意味…


うーん…?


まあ深い意味はないのかな…?



私がチラリと橘先輩の顔を横目で盗み見ると、橘先輩は何もなかったように普通に笑っている



綾香もとても楽しそう…



周りは相変わらず私たちをジロジロ見ていて

私はというと、かなりの体力を奪われながら学校に到着



「んじゃまた放課後~今日は俺も直接行くし~」


「はーい、絶対いきまーす!」



そう(綾香が)言いながら下駄箱で別れた


ああ、疲れた…