キミがいた夏~最後の約束~





この茶封筒は、いつか彼女と携帯電話を買いに行った時に



中身を取っとくようにと、俺が突き返した物だった



使わずにまだ持っていたなんて



そう言えばあの時も俺の報酬も入ってるからと言って、自分で使おうとはしなかった



俺はそんなことを思い出しながら



3通目の自分へのメールであろう、それに目を通そうとしていた



件名には『橘先輩へ』とある


俺は見るのが怖かった



どんな別れの言葉が書いてあるのか想像もしたくなかったから



でもその反面、彼女の今現在の所在地を記されているかもしれない



そんな淡い期待をどこかでしていたのだ



そうして俺はそのメールを意を決して開く




ピッ