早朝に起き出して



まだ隣で眠る彼の寝息を確認する



まだケガが完全に治っていないのに無理をさせてごめんね



あなたが目を覚ます前に私はこの街を出ていく



こんな勝手な女のことを許してね



いや…



許さないで



一生恨んで忘れて



そう思ってから彼の寝顔をもう一度見つめる



その横顔を一生心に焼き付けるように










そして私は彼の耳元にそっと唇を寄せた