「美鈴…名前で呼んで…」 そう言って橘先輩がそっと私の胸に顔を埋める するとチョコブラウンのフワフワウェーブの髪が 私がずっと触れたかった髪が目の前にあって 私は夢中で橘先輩の頭を両手で包み込んで頬をよせていた 「渚……」 止めどなく溢れる涙 「渚……」 夢が叶ったよ もう充分だよ ずっと触れてみたかったこの髪に 触れただけでもう充分私は幸せ 心残りは無くなった 私の最後の願い あなたと初めて逢ったあの日から あなたの髪に触れてみたかった