待って お願い 私にはもう時間がないの お願い 橘先輩… 私は橘先輩がほどこうとした手を振り払って もう一度だけ言葉にする 「冗談じゃないの…お願い…」 勇気を振り絞ってそこまで言うと それを聞いた橘先輩は私の方にクルリと向きを変えて私を抱きよせる そしてギュッと強く抱き締めたあと体を少し離して私の顔を覗き込むと 「言っとくけど親もいないから…今日は邪魔も入らない」 私はその言葉を聞いて静かに頷いた