キミがいた夏~最後の約束~





「じゃあ美鈴ちゃん…悪いんだけどよろしく頼むよ…」


「はい、大丈夫です、行ってらっしゃい」



私はテイクオフで少しの間、一人で店番することになった



トビーさんと都さんが近くに不幸が合ったために二人で出かけて行ったからだ



もう月末ということもあり、お客さんも激減したテイクオフには、人手も私一人で充分たりていて


綾香も何日か前からバイトをやめていた


しかも閉店時間、1時間前ともなると新たなお客さんは殆んどと言っていいほどこない


そしてタイミングよく店内にいたお客さんも帰っていって、店内にお客さんは一人も残っていなかった


なのでトビーさん達は私にお店を任せて出かけて行ったのだ



「今日は橘先輩の家に行くのは夜になるかな…」


誰に話しかけるでもなくそんなことを口にする


今日は抜糸って言ってたし


何と言っても昨日、また明日っと言って帰っているだけあって


遅くなってもどうしても行きたい


そう思っていた