「なんで?大丈夫だよ?」 「ふーん…」 少し浮かない顔でそう言うと、橘先輩は私を引き寄せて抱き締める 「橘先輩…」 「ん?」 「治って本当によかったぁ…」 「うん…」 私はあの日、自分の家に向かって歩いていた 角を曲がって見たものは とても残酷で悲しい光景… 私は目を瞑って橘先輩の体にギュッとしがみつく お父さん… 今どこにいるの? 誰かといるの? それとも一人?