キミがいた夏~最後の約束~





前を向くと、声援隊の言うように橘先輩がこちらへ近づいて来ている


まさかね…


サーフボードを持っていない方の手をサッとあげた橘先輩

っと同時に



「「「キャーーー!!!」」」



すごい…手をあげただけなのに…


先輩はそんなの馴れてますっと言うような顔で気にした様子もない


そして

「おーはよ」


迷いもせず、私の前で立ち止まった


その途端、声援隊の声はピタリととまる



き、気まずい…

し、視線が痛い…


あきらかに

『こいつ誰?』

『先輩の何?』

っという疑問符付きの視線を浴びせられる



「お…おはようございます…」


私はそれに萎縮しながらも、何とか挨拶するこが出来た


橘先輩は砂浜、私は少し高くなった歩道から先輩を見下ろす形で対峙する


上目遣いの先輩


ホントにこの人はいちいちかっこいいなぁ…
もう…