キミがいた夏~最後の約束~





私は少し冷えた夜道を暫く行ってから立ち止まった


もう8月の終わりの夜道ともなると少し上衣が欲しくなる


私は腰に巻いていた長袖のシャツをほどいて今着ているTシャツの上に重ねて着る



そしてキョロキョロと方向を確認した後


自分の家の方へと静かに足を進め歩き出した



お父さんいるかな…


また飲みに行ってるのかもしれない…


家の鍵は鞄の中に常に入れて歩いている


入ることは出来るけれど…


私はお父さんに暴力を受けていた日々を思い出す



最後にあった日のお父さんなら大丈夫だろうけど…


ダメだ…


今はまだ無理かもしれない


中には入らないで様子だけ見て帰ろう