「もう、こうなったら残るは美鈴とイチャイチャすることぐらいだな」
そう言って私に覆い被さろうとする
「ちょっ…」
「これなら毎日しても飽きないし」
そう爽やかな笑顔でサラッと言い飛ばす
そんなハレンチ大魔王になりかけた橘先輩を抑えながら私は叫んでいた
「わかったから!DVD借りてきてあげる!」
「ん?」
ほっ…効果あり
「いいねぇ~じゃあ人妻シリーズ頼まぁ…」
ビシッ━━━……‥
すかさず脳天チョップを食らわすと
頭を抱えてうずくまっている残念な人発見
しかたなく腰を上げ、鞄を持って部屋を出ようとしていると
「美鈴…気をつけろよ」
今度はそう言って心配症が顔を覗かず
「うん、わかってる、行ってきます」
どうにも忙しい私の愛しい人