そこには真っ赤な顔を手で押さえている橘先輩


「不意討ちで照れる…」


!?


そんなこと言ってる橘先輩がかわいくて笑った



橘先輩

好き…

大好き…

この気持ちは何があっても永遠に変わりはしないだろう




そしてしばらく色々な話をした後
名残惜しい気持ちはあったけれど私はテイクオフに帰ることにした



明日また来るねっと言う私に
送れなくてごめんっと言って玄関まで付いてこようとする橘先輩を
私は無理矢理、部屋に残して家を出る



外はもう夕闇



「だいぶ涼しくなってきたな…」



少し冷たくなった空気が頬を撫でる



「もうすぐ秋か…」



そう言って歩き始める


自分の選んだ運命の道を