「美鈴を抱き締めるのにこんな苦労するなんて…ありえねぇ~…」



サーフィンでもなんでもなく、私を抱き締める為に治したいなんて言ってくれる


私が座っている目の前で、少し苦しそうに目を閉じている橘先輩


そんなことを言われてなんか急に愛しくなって


顔を近づけてしまった



チュッ…‥



橘先輩の唇に初めて自分から落とした子供みたいなキス



「へ…?」


橘先輩はパチッと目を開けて驚いた顔で私を見ている



う…自分でやってて恥ずかしい


私は真っ赤な顔で俯いてしまった



「お前…マジでやめて…」


うわ…

そんなこと言われたら凹む

そう言われて落ち込みながら恐る恐る顔をあげた


「ごめ…」



え…