キミがいた夏~最後の約束~





私はその日の夕方、トビーさんと綾香に橘先輩のところに行きたいと言うと
2人とも喜んで送り出してくれた


橘先輩の家は前に来たときの記憶を辿ってなんとかたどり着いたけれど…



「入る勇気を持って来るの忘れた…」



そんなバカなことを言いながらブツブツとお店の前で30分もくすぶっていた



ああ…

メールして来ればよかったな

今からメールしてみようかな?

でも拒否られたら帰らなきゃいけないの?


またそんな弱気な自分が顔を出したその時



「美鈴ちゃん?」



呼ばれてビクッとして振り向く


う…お店の中から見えないところにいたつもりなのに…


お店の中から晴海さんが出てきていた


どこかに出かけるのだろうか?


風呂敷を抱えている