キミがいた夏~最後の約束~





「私は…橘先輩といたら楽しいよ…すごく…色んな人と知り合えて…色んな大事なモノが増えて…」


橘先輩は俯いて私の話を聞いている


そして少し伸びたチョコブラウンの髪が先輩の横顔を隠している



「でも…私は橘先輩に何もあげられなくて…何もしてあげられなくて…」


それどころか奪ってしまう


夢を遠ざけているよう


すると橘先輩が微かに呟く


「美鈴がいればいいよ」


私はその言葉を聞いて首を横に振っていた



「私がいたら、いつか橘先輩の夢を邪魔するよ!邪魔になるよ」


「ならねーよ!」


橘先輩の顔がこちらに向く