キミがいた夏~最後の約束~




「えっとこれはトビーさんが渡してくれって言ったサーフィンの雑誌と」


そんなことをブツブツ確認しながら、橘先輩の待つ病室に向かう


苦手だった病院も3日連続ともなれば幾分馴れた気もした


病室の前まで来たとき、橘先輩の知り合いの看護師さんがそこから出てくるのが目に入る


うわ…


『看護師さんが押し掛けて来るし?』


綾香の嫌な予言が当たったな


少し微妙な気持ちで、看護師さんとすれ違いざまに会釈すると


看護師さんが私を見てクスリと笑った


え?

なんだか…嫌な感じ…



そう思いながらも病室の扉をノックする


中から反応がない


恐る恐る扉を開けてみると


橘先輩はベットに座って俯いていた



あれ?


いるのに…ノック聞こえなかったのかな?


そんな疑問を感じながら病室に足を踏み入れる