「三池くんが…救急車…呼んでくれて…」
そう言うと橘先輩の眉間にシワがよったのが見えた
「三池って…美鈴が電話して呼んだの?」
「ううん、違うよ…私が屋台のところまで助けを呼びに行ったら…配達に来てた三池くんがたまたまいて…」
そこまで一気に話すと、橘先輩は顔を縦に振ってそうかっと一言呟いた
「んじゃ…今度あったらお礼をいわねーとな…」
何だか急に元気がなくなった橘先輩を見て私も元気を無くしてしまう
「なんかあいつにいいとこばっか持ってかれるな…」
助けてくれたのは橘先輩なのにどうしてそんなことを言うんだろう…
「橘先輩…」
私が小さな声で呼ぶとすぐに顔を上げて私を見てくれる
「私も…橘先輩にちゃんとお礼、言ってなかったから…助けてくれて本当にありがとう…」
それを聞くと橘先輩は太陽みたいな笑顔を返してくれた
橘先輩
でも二度と助けないで
私を見捨てて
あなたが傷ついてまで
惜しい命なんて持ち合わせていない
あなたが生きていないなら
私がこの世にいる価値などないのだから



