キミがいた夏~最後の約束~




晴海さんはそんな私を見て少し笑いながら


「大丈夫、渚はあなたにそうとうご執心のようね」


「そんなことは…」


「あのこがここに女の子連れて来るのなんて初めてなのよ?」



確か、橘先輩もそう言っていた

それが本当ならすごくうれしい



「ましてや私に頼みごとしてくるなんて何年ぶりかしら…」


そう言って少し眉間にシワを寄せる晴海さん

その顔はちっとも困ってはいない


「だからうちのお母さんもソワソワしちゃって!いつも渚の友達が来てもお茶も出さないのに」


その言葉にさっきのことを思い出す


お母さん…


お茶を出してくれてありがとうございました



「さて、そろそろ出ていかないと、うちのうるさい王子がお待ちかねだ」


私は晴海さんに促されるように外に出ていった