キミがいた夏~最後の約束~





パシッッッ━━━━━━━━━━━━!!!



伸ばした手に密かな痛みが走る


橘先輩に手を払われたのだ



「…あ……」



私はその瞬間、ある映像がフラッシュバックしていた



──美鈴


──お前はそんなことが出来る立場なのか!!!





「ごめ…なさい…」



私は無意識のうちに謝っていた



「ごめん…なさい…」



私はその言葉を繰り返す



「ごめ…な…さい…」



橘先輩はそんな私に気づいて振り返ったようだ



「み…すず…」



そして橘先輩が私に向かって手を伸ばす




──美鈴!!


──こっちにきなさい!!




「やだ━━━!!」


バシッッッ━━━!!!



橘先輩の手を今度は私が振り払っていた



こわい


やめて


怒らないで


謝るから


私…謝るから…