キミがいた夏~最後の約束~





いつか陰が陽を侵食する時



あんたは必ずこう思うんだ



私のせいで



私がいなければ



やがてその思いが自分を侵食しだす



苦しみもがくことになる









「俺はそれが心配なんだ…」


三池くんの最後の言葉にハッとなって我に返る



私は心のどこかで


そのことをわかっている


わかっていて引き返さない


もう引き返せないところまで橘先輩を好きになってしまっていたから


三池くんを見るとなぜか驚いた顔で私を見ていた


いや見ていたのは私の後ろ


私たちは必死に話をしていたからお店の扉が開くのを気づかないでいた


私はゆっくりと後ろを振り替える



ドクンッ━━━……‥‥



心臓がえぐり取られるんじゃないかと思った



そこには苦痛に顔を歪めた橘先輩が立っていた