「あんた…あの橘って人と付き合ってんの?」
私はここで橘先輩の話になるとは思わず、ビクリと体を反応させていた
「あんた…あんな太陽みたいな人と付き合ってて疲れないの?」
太陽…
確かにそうだ
橘先輩を例えるのに不足ないように思える
「俺たちとは正反対だ…
裕福な家に生まれて、親の愛情を一心に受けて育ち、好きなことだけやってきたような人間」
正反対だから好きになった
そう言おうとしたけれど言葉にならない
「俺たちは陰だ…どこまで行っても陽にはなれない…」
三池くんの低く冷たい声が呪文の様に響く
「眩しい太陽に照らされて、自分も太陽になったつもりでいたら足元をすくわれる」
私はこの間あった、久美との出来事が頭をよぎった
「そうして照らしてくれているうちはまだいい」
そう前置きして今度は予言のように続ける



