そしてお互いの瞳を交わす
「あんたのことはを思い出したのはそれからもっと後だけど」
「うん…」
「父さんが助けた女の子の今が気になった…」
『助かったのに助からなかった、かわいそうな子』
「その言葉の意味も気になって、自分であんたのことを色々調べてみた…そしたら…」
そう言って私を見つめて握っていた手に力を込める
「同じ痛みを持ってる人をみつけた」
それはお互い
親の死を間近で見届けた
そんな悲しい
共通点のことを指している
彼はしばらく私の手を握っていたけれど
何かを感じて手を机の下に引っ込めた
私もそれに習って自分の胸元に引き寄せる



