キミがいた夏~最後の約束~




私はそれでも止まらない


不安な気持ちが後から後からドンドン溢れ出す



「橘先輩は…いっぱい…女の子いたかもしれないけど…私は一人だよ…」


橘先輩は静かに私の話を聞いてくれている


「橘先輩…だけだよ…」


時おり髪をやさしく撫でてくれる


「だから…たくさんの女の子と遊んだら嫌だよ…」



そこまで言って再び橘先輩にギュッと強く抱きつく



私…嫉妬深いんだよ


呆れたでしょ?


過去にも全部嫉妬して


バカみたいでしょ?







「美鈴…」