キミがいた夏~最後の約束~




「加奈やめろ!」


そこには上半身裸の橘先輩と…


下着姿の加奈先輩…


いや混乱してそう見えたけれどそうじゃなかった


正しくは


海パン姿の橘先輩と


ビキニ姿の加奈先輩


加奈先輩が橘先輩の両腕を掴んで覆い被さろうとしていた


「誰だ!こいつに酒呑ましたの!?」


加奈先輩を押さえながら焦った様子の橘先輩


「違うよ~加奈が外に置いてたやつジュースと間違えて勝手に飲んだんだよぉ~」


どこからかそんな声が聞こえて辺りを見渡すと
店内は橘先輩の友達らしき人で埋め尽くされていた


私がポカーンとその場で動けずにいると、そんな私に気づいて橘先輩が大きな声をあげる


「え!?美鈴!?」


そう言って私に気を取られた瞬間…



ブチュ━━━━……‥




加奈先輩が橘先輩の唇にキスをした




「━━━━━━!?」



バタ━━━━━━━ンッッッ!!!



私が扉を閉めた…と同時に沸き上がる歓声



何?


今の何?



私は頭がゴチャゴチャになってその場から逃げるように走り去ろうとした





ガシッ━━━━━!!!