キミがいた夏~最後の約束~




何その今さらクエスチョン…


好きに決まってるでしょう


当たり前でしょう


それ以外、何があるっていうの?


私はこんなだから


春奈みたいにこんな大勢の前で気持ちなんて言えないけど


でも好きに決まってるでしょー!



そんなことを少し考えて間が空いた私に



「もういいや…」


橘先輩はそう言って、足早に出ていった



「え?まっ…」


「すみませーん、注文いいですかー?」


ああ間が悪い…


「あ…はーい…」






「サンドイッチと~……」




なんでなんで?


なんであんなことで、そこまで怒るの?


なんで?


わかんないよ~


わかんない


私、思えばまともに恋愛したのなんてこれが初めてで


それなのにいきなりラスボスみたいな人と付き合ってるんだ


橘先輩はたくさん付き合ってるし、色んな経験してるから


反対に私みたいなのはイライラしちゃうんだろうけど…


だからってそんな態度いきなりとられたら…




「わかんないよー!」




ハッ!!!!!




やばい…仕事中だった…


「そんなに頼んでないけど…もう一回言おうか…」

お客さんが涙目になってるよ…


私はお客さんに何度も何度も頭を下げていた