「あ…綾香、今裏口から…」
泥棒が…そう言おうとした言葉を綾香に遮られる
「やーん!美鈴も見たぁ!?」
「え?」
久しぶりの少し高い声で喋るテンションの高い綾香に一瞬戸惑ってしまう
この感じ久しぶりだな
「今の人、この近所の酒屋で夏休みの間バイトしてる人だって!」
「そーなの?」
綾香は相変わらず情報が早いなぁ
「うん!これから毎日ここにジュースとか持ってくるらしいの!楽しみ!」
「そうなんだ」
泥棒じゃなかったのね…
それを聞いて少し安心
「ね?かっこよかったよね~?」
まあ確かに、かっこよかった
でも橘先輩の方が…
なんて野暮なことは言わないよ!
ここは友達とし盛り上げるとこだしね!
「うん!そだね~メチャクチャかっこよかったね~!」
「ふーん…」



