キミがいた夏~最後の約束~





「美鈴ー…酒を買ってきれくれ…金はこのあいら…渡しら…らろう…」



お父さんはまたお酒の臭いをプンプンさせていた

目は虚ろ、呂律がうまく回っていない



「お父さん…やめなよ…もう飲み過ぎ…」


バシッッッ!!!


お父さんの肩を支えに行ったところでまた平手打ちされる


それでも私は今回ばかりはそんなお父さんを見ていられなくて、少し下がって壁に背をつきながらまた同じ言葉を口にした



「お父さん…体に 悪いからお願い…やめて…」


「うるさい…」


「お父さん…」


「うるさ━━━━━い!!」



お父さんが持っていた酒瓶が中を舞う



ガシャ━━━━━━━━━━━━━━ンッッッ!!!



それは大きな音をたてて私の隣ギリギリの壁にぶつかって割れた


その破片で私は手を少し切ったようだ