『あ…そか、んじゃまた明日…』
「うん、おやすみ!」
私は橘先輩が言い終わらないうちに急いで電話を切った
先輩にあんな声を聞かせたくない
私は電話をベットに置いて、まだ震える手でドアノブを掴んで恐る恐る少しだけドアを開けてみる
自分の顔だけをその隙間からのぞかせて階段の下を見ると、酒瓶を持ったお父さんが倒れているのが見えた
「お父さん!?」
私は驚いてドアを勢いよく開けて階段をかけおりた
お父さんは泥酔して意識を失っているようだ
ケガをしている様子はない
私はまた恐る恐る倒れているお父さんに近づくと、腕を掴んでお父さんを起こそうとした
ガッッッ━━━━━!!!
「━━━━っ!!」
突然意識を取り戻し
私の手を振り払ったお父さんの手が、私の口の辺りに当たる
ポタポタと床に走る鮮血
口の中に嫌な味が広がる
唇を切ったようだ



